うん十年ぶりにOS/2をインストールした!- その3(試行錯誤)
元々OS/2には、HDD4.2GBの壁があります。
しかし後に新しいドライバーが提供され、2TBまでのHDDが利用できるようになりました。
このドライバーもちゃんと準備して行ったのですが、PC750の方に壁があり6.4GBのHDDを2GBと認識しています。
おそらくこのことが原因だと思いますが、OS/2のインストールが途中でエラーになるのです。
いろいろ試してもだめだったので、PC750は使わず別のハードでOS/2をインストールすることになりました。
たぶん20年以上前になると思いますが、IBM以外のPCにOS/2をインストールした記憶がおぼろげに?あります。
OS/2が衰退した原因の一つに、デバイス・ドライバーが貧弱だったということがあります。
特にビデオ・ドライバーです。
OS/2は、インストールできるハードを選り好みするので、パーツ選びが大変なのです。最新のパーツよりもできるだけ古いパーツの方がインストールできる可能性が高いのです。
幸い私の店には中古パーツをいろいろストックしているので、探し始めました。
S478のマザーボードがいくつかあったので、その時期のものを使うことにしました。(その前の世代のマザーはもう全部処分しました)CPUはCeleronで、HDDは日立の80GBです。
インテル系のチップの方が相性が良いような情報があったので、まず最初に選んだのはECSのL4IGVM6でi845GVチップセットです。
先述のように、Warp4は持っていないのでWarp Connect V3をインストールします。
CD-ROM版ですが、起動ディスクとDisk1はフロッピーです。
80GBのHDDに対応させるためには、Disk1の中のいくつかのファイルを新しいものに置き換え、Config.sysを一部変更する必要があります。(インストール手順詳細は、次号以降に掲載します。)
しかし、ここでまずつまずきました。インストールファイルをHDDにコピーする段階で、Disk1からコピーするところで必ずストップするのです。エラー内容からすると、何かファイルが見つからないようです。
8.4GB以上HDD対応のDisk1の作り方を何度も確認しましたが、間違っていないようです。
元々Disk1の空き容量が殆ど無く、単純に新しいファイルを上書きできないので、使わない3つのファイルを削除しますが、もしかしてそのどれかを探しているのかと思い、1個ずつDisk1に戻して再度インストールしてみましたが、同じでした。
エラーメッセージに見つからないファイル名を表示してくれればよいのですが、そこまで親切ではありません。
ここでかなりの時間と労力を費やしましたが、どうしても上手く行かないので発想を変えました。
8.4GB以上HDD対応のDisk1の作り方の基本は、Config.sysの最後にSET COPYFROMFLOPPY=1の行を追加し、ドライバーをCD-ROMからではなくフロッピーから読み込ませるという方法ですが、この行を削除し、CD-ROMのDisk1フォルダの中にあるドライバーをオーバー8.4GB対応のものに置き換えたCD-Rを作成し、そこから読み込ませることにしました。
この方法はまんまと成功し、難関をやっと乗り越えることができました。(CD-Rが無かった時代には出来なかった技です)
これでVGA表示状態でのOS/2インストールには成功しましたが、次の難関がビデオ・ドライバーのインストールです。
i810マシンは過去にインストールしたことがありドライバーもありますが、今回のi845ドライバーはありません。
新しいディスプレイ・ドライバーのGRADDやSciTech Display Doctor(SDD)などが提供されており、それらを使えば何とかなりそうですが、その前にOS/2のFixPak WX03807を適用しておく必要があるので適用しました。
出来るだけ新しいドライバーの方が良いと思い、SciTech SNAP 3.1.8を入手しインストールしようとしましたが、インストール・プログラムを実行すると、FixPak 32以上が必要との英語のメッセージが出て撥ねられました。先にWX03807を適用済みなので条件は満たしているはずなのに...
仕方がないので、次にSDD7.07を試すことにしました。
SETUPコマンドを実行したら、実行は完了したようなのですが、再起動をかけると画面が表示されずフリーズします。
VGAモードにしたら起動はできましたが、高解像度にはできません。
しかたなく今度はGRADDです。
i845G専用GRADDのリンクはあったのですが、リンク切れで入手できず、汎用バージョンの0.97を入手し、Generic SVGAドライバーをインストールしたところ上手く行き、高解像度表示できるようになりました。
(これなら最初からGRADDを入れれば良かった...)
残るはLANドライバーです。
オンボードのチップはSiS900で、ドライバーが見つからなかったので、実績のあるRealtek8139のPCIカードをひっぱり出してきて、すんなりインストールできました。
これで遂にOS/2マシンの完成ですが、まだこれで終わりではありません。
MICRO CADAMをインストールしなければなりません。
MICRO CADAM自体のインストールは簡単で、時間も掛からなく終わりました。
ところが、最後の最後に予期せぬ問題が発生しました。
OS/2版のMICRO CADAMにはファンクションキーボード(PFK)が必要で、これがPCのシリアルポートに接続されます。
このPFKの中にはセキュリティROMが内蔵されており、プログラムが起動時にこれをチェックする仕組みになっていて、コピーガードの役割をしています。
ところがPFKの認識が不安定で、起動したりしなかったりするのです。
シリアルケーブルを替えたり、予備のPFKに替えたりしてみましたが同じでした。
マザーボードのシリアルポートの設定を変えてみましたが、やはりだめでした。
ということで、せっかくOS/2マシンが完成したのですが、このマザーボードをやめ、別のもので再度インストールすることになりました。(やれやれ...)
続きは次号で...
しかし後に新しいドライバーが提供され、2TBまでのHDDが利用できるようになりました。
このドライバーもちゃんと準備して行ったのですが、PC750の方に壁があり6.4GBのHDDを2GBと認識しています。
おそらくこのことが原因だと思いますが、OS/2のインストールが途中でエラーになるのです。
いろいろ試してもだめだったので、PC750は使わず別のハードでOS/2をインストールすることになりました。
たぶん20年以上前になると思いますが、IBM以外のPCにOS/2をインストールした記憶がおぼろげに?あります。
OS/2が衰退した原因の一つに、デバイス・ドライバーが貧弱だったということがあります。
特にビデオ・ドライバーです。
OS/2は、インストールできるハードを選り好みするので、パーツ選びが大変なのです。最新のパーツよりもできるだけ古いパーツの方がインストールできる可能性が高いのです。
幸い私の店には中古パーツをいろいろストックしているので、探し始めました。
S478のマザーボードがいくつかあったので、その時期のものを使うことにしました。(その前の世代のマザーはもう全部処分しました)CPUはCeleronで、HDDは日立の80GBです。
インテル系のチップの方が相性が良いような情報があったので、まず最初に選んだのはECSのL4IGVM6でi845GVチップセットです。
先述のように、Warp4は持っていないのでWarp Connect V3をインストールします。
CD-ROM版ですが、起動ディスクとDisk1はフロッピーです。
80GBのHDDに対応させるためには、Disk1の中のいくつかのファイルを新しいものに置き換え、Config.sysを一部変更する必要があります。(インストール手順詳細は、次号以降に掲載します。)
しかし、ここでまずつまずきました。インストールファイルをHDDにコピーする段階で、Disk1からコピーするところで必ずストップするのです。エラー内容からすると、何かファイルが見つからないようです。
8.4GB以上HDD対応のDisk1の作り方を何度も確認しましたが、間違っていないようです。
元々Disk1の空き容量が殆ど無く、単純に新しいファイルを上書きできないので、使わない3つのファイルを削除しますが、もしかしてそのどれかを探しているのかと思い、1個ずつDisk1に戻して再度インストールしてみましたが、同じでした。
エラーメッセージに見つからないファイル名を表示してくれればよいのですが、そこまで親切ではありません。
ここでかなりの時間と労力を費やしましたが、どうしても上手く行かないので発想を変えました。
8.4GB以上HDD対応のDisk1の作り方の基本は、Config.sysの最後にSET COPYFROMFLOPPY=1の行を追加し、ドライバーをCD-ROMからではなくフロッピーから読み込ませるという方法ですが、この行を削除し、CD-ROMのDisk1フォルダの中にあるドライバーをオーバー8.4GB対応のものに置き換えたCD-Rを作成し、そこから読み込ませることにしました。
この方法はまんまと成功し、難関をやっと乗り越えることができました。(CD-Rが無かった時代には出来なかった技です)
これでVGA表示状態でのOS/2インストールには成功しましたが、次の難関がビデオ・ドライバーのインストールです。
i810マシンは過去にインストールしたことがありドライバーもありますが、今回のi845ドライバーはありません。
新しいディスプレイ・ドライバーのGRADDやSciTech Display Doctor(SDD)などが提供されており、それらを使えば何とかなりそうですが、その前にOS/2のFixPak WX03807を適用しておく必要があるので適用しました。
出来るだけ新しいドライバーの方が良いと思い、SciTech SNAP 3.1.8を入手しインストールしようとしましたが、インストール・プログラムを実行すると、FixPak 32以上が必要との英語のメッセージが出て撥ねられました。先にWX03807を適用済みなので条件は満たしているはずなのに...
仕方がないので、次にSDD7.07を試すことにしました。
SETUPコマンドを実行したら、実行は完了したようなのですが、再起動をかけると画面が表示されずフリーズします。
VGAモードにしたら起動はできましたが、高解像度にはできません。
しかたなく今度はGRADDです。
i845G専用GRADDのリンクはあったのですが、リンク切れで入手できず、汎用バージョンの0.97を入手し、Generic SVGAドライバーをインストールしたところ上手く行き、高解像度表示できるようになりました。
(これなら最初からGRADDを入れれば良かった...)
残るはLANドライバーです。
オンボードのチップはSiS900で、ドライバーが見つからなかったので、実績のあるRealtek8139のPCIカードをひっぱり出してきて、すんなりインストールできました。
これで遂にOS/2マシンの完成ですが、まだこれで終わりではありません。
MICRO CADAMをインストールしなければなりません。
MICRO CADAM自体のインストールは簡単で、時間も掛からなく終わりました。
ところが、最後の最後に予期せぬ問題が発生しました。
OS/2版のMICRO CADAMにはファンクションキーボード(PFK)が必要で、これがPCのシリアルポートに接続されます。
このPFKの中にはセキュリティROMが内蔵されており、プログラムが起動時にこれをチェックする仕組みになっていて、コピーガードの役割をしています。
ところがPFKの認識が不安定で、起動したりしなかったりするのです。
シリアルケーブルを替えたり、予備のPFKに替えたりしてみましたが同じでした。
マザーボードのシリアルポートの設定を変えてみましたが、やはりだめでした。
ということで、せっかくOS/2マシンが完成したのですが、このマザーボードをやめ、別のもので再度インストールすることになりました。(やれやれ...)
続きは次号で...
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