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日立PriusOne AW33P電源修理顛末記

当店で展示販売していた液晶一体型です。アナログTVチューナ搭載で、2015年までデジアナ変換放送があるので、まだTVが見られます。
PriusOne AW33P


突然電源が入らなくなりました。調べると、電源ユニットが壊れたようです。
ググると、この機種の電源はよく壊れているみたいです。

廃棄処分するのはまだもったいないので、修理することにしました。
ヒューズが飛んでいましたが、ヒューズだけ交換しても飛んだ原因を解決しないとまた飛ぶのは明白です。
しかし、電子部品が専門では無く、半田付けも上手くない私は、他の小型電源ユニットを使って修理することにしました。

最初に選んだ電源は、AOpen FSP200-60SAV BB NEWです。スリム・デスクトップに搭載されているものです。
元の電源は180Wで、この電源は200WあるのでOKです。
サイズも元の電源ケースの中にすっぽり入る大きさです。
新品を4,000円弱で購入しました。

元の電源のケースだけ残し、中のユニットを取り外しました。
AOpenの方は、ACソケットからのケーブルとファンから来ているケーブルを切断しました。
問題はAOpenの内部ユニットをどうやって元のケースに取り付けるかです。
元の基盤のサイズを測り、同じサイズのユニバーサル基板を探しましたが、縦横同じサイズのものはありませんでした。しかし、1辺だけ同じで小さいものがあったので、それを購入しました。283円でした。
4隅のネジ穴のサイズは元の基板と同じです。これを二つに割ってベースとし、この上にAOpenの基板を取り付ける計画です。
AOpen基板の4隅の取り付け穴の位置を現物合わせでマーキングし、先ほどのベース基板にドリルで穴を開けました。この穴にマザーボード用のスタッドネジをねじ込み、このネジ穴にAOpenの基板を取り付けました。
こんな感じでうまく収まりました。
AOpen電源基板取り付け完成図

ちょん切った配線を接続し、Priusのマザーボードに仮接続しました。
ACコードを繋ぎ、PCのスイッチを入れましたが、一瞬ファンが回るだけで起動しません。
(なかなかすんなりとはいかんなぁ...)

電源単体でもテストしてみましたが、やはり一瞬動くだけです。
他のATX電源をPriusに仮接続してPCが起動できることは確認済みです。だからこの改造電源に問題があるということになります。

この「一瞬ファンが回る」という現象でググってみると、ある程度の負荷を与えないと起動しない電源があるみたいで、AOpenの電源の仕様を見ると、”Minimum Load”の項目がありました。3.3V・5V・12Vのいずれにも最低電流値が指定されています。
マザーのCPUはファンレスだが、DVDドライブはマザーから電源供給される配線になっており、電源ユニットにもファンが付いているので、ある程度は負荷があるはずなのに足りないのか?と思い、HDDを繋いでみましたがだめで、5インチのDVDも2台追加しましたがやはりだめでした。

こうなったら指定の負荷以上を確実に掛けてやろうと決意しました。
3.3Vには0.2Aの最低電流指定でしたが、この3.3VというのはPCIバスやPC-100/133などの古いタイプのメモリーで使われる電圧です。PCIバスにはTVチューナーボードが刺さっていますが起動時には負荷が掛からない可能性があり、メモリーもDDRタイプで電圧が違います。
仕方なく、3.6V/1Wの青色LEDを買ってきました。546円でした。
これに3.3Vの電圧を掛けると0.3Aの電流が流れる計算です。(この年になって「オームの法則」の復習です)

このLEDを電源の3.3Vコネクタに接続し、スイッチをONにしたところ、LEDは一瞬明るく光りましたが、残念ながら起動はしませんでした。

次は5Vです。
5Vは、最低1.0Aの指定です。
5V電源は、HDDやDVDなどのドライブが使用する電圧で、負荷は足りているはずなのですが、念のため6V/8Wの豆電球を買ってきました。210円でした。
これもオームの法則によると、1.6Aの電流が流れるはずです。
豆電球を接続し、スイッチを入れたところ、電球もLEDも一瞬光りますが、やはり電源は起動しませんでした。

残るは12Vだけです。(ここまで来たら、最後まで確認してやる!)
12Vは、最低2.0Aとかなり高い数値です。
12V電源は、HDDやDVDなどのドライブも使用しますが、ファンが12Vです。
12V×2A=24W以上の負荷を掛ければよい計算なので、10Wのセメント抵抗を3本買ってきました。1本84円でした。
この抵抗を直列に接続したら30Wになります。それぞれの端子を半田付けし、電源に接続し、スイッチを入れました。
やはりだめでした.....

このAOpenの電源を検証するのに、かなりの時間と労力を費やしましたが、結局のところ、不良品であったという結論になります。(AOpenよ、エエかげんにせ~よ!)

こうなったら意地です。(費用対効果関係なし)
今度は中古品で別の小型電源ユニットを購入しました。
この電源では、予備テストでは起動できました。
先のユニバーサル基板の穴を開けなおし、ケースの中に収めることができました。

しかし別の問題が発生しました。
元の電源ユニットに固定されているファンが最大出力で回り、非常にうるさいのです。
元々このファンは元の電源基板に4pinで接続されていて、おそらく温度により回転数を制御されていたと思われますが、この端子をマザーに繋ぐことになり制御されなくなってしまったようです。

そこで、ファンをコントロールするフリーソフト(Speed Fan)をダウンロードし、インストールしました。
ところが、ファンの回転数や温度は表示されたのですが、回転数を変えることは出来ませんでした。

もっと出力の小さいファンに交換しようかとも思いましたが、ファン・コントローラーをいろいろ探していたら、比較的安くてちょうど良い物がありました。
3.5”ベイにもPCIスロットカバーにも取付可能な、AINEXのPF-013CRという商品です。873円で購入しました。
ファン・コントローラー

電源のファンのコネクタが4pinで、このファン・コンのコネクタは3pinなので、このままでは接続できないのですが、ちょうど3pinコネクタの予備パーツが有ったので、それに交換し、何とか取り付けることができました。
そしてテストしたら、ちゃんと回転数を変化させることができました。

ついに完成です!

ここまでたどり着くのに、それなりの費用とかなりの労力を費やしました。
売れるかどうかも分からない中古PCですが、オームの法則の復習や、ノウハウ蓄積にはなったということで、自分を納得させています。
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